うちにはどんな指標が合っていますか?(健康経営推進のコツ・コラム)

コラム

皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか? 上村です。

一昨日はフェリーに乗り、錦江湾を行ったり来たり
昨日は稲刈り前の田んぼの真ん中を走り抜けたりの日々を送っております。

なぜかというとそれはやはりこの時期は、健康経営優良法人2023の申請前のサポートで最後の確認をする作業が目白押しですから、自然とあちこち移動の多い週となります。
明日10月21日17時の締め切りまではベターな状態を目指して走り抜けます!

▼うちはどんな指標を目指せばいいですか?

さて、企業の経営者と健康経営担当者とこの時期に話す中で、「どんな指標をうちは目指せばいいでしょうか、何が合っていますか?」と質問を受けることがあります。そこの考え方に役立てる情報を今日はお届けします。

2022年7月26日に経済産業省で開催されました健康投資ワーキンググループでの発表の中からご紹介いたします。

このワーキンググループの主査のお一人である産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学研究室 教授 晃爾氏 の『健康経営の今後のチャレンジ 成果開示に関する私見』と題されたレポートからのご紹介です。

 

このお城の喩えられた資料に深く納得いたしました。

▼経営者層の思考の特徴 

私も、段階があることを日頃説明したいのですが、なかなか上手に表現できないでいました。最近はこの資料をお見せしながらお伝えしています。経営者層の思考の特徴として、まず従業員の皆さんの「仕事満足度」「やりがい」の指標を知りたい・上げたいとお考えになられる傾向があります。とても大切な指標なのですが、その前に為しておくべき段階があるよ というのを説明しているのがこの資料だと考えています。

▼各段階での取り組み例

指標は、企業での取り組みの後に来るものだと思うので、少し、今までの経験から役だった具体的な取り組みを書くと

安全・健康配慮義務の充足

・過重労働の起こらない制度づくり
・ハラスメントの起こりようのない環境づくり
・健康診断の実施
・ストレスチェックテストの実施
・ケガ等のリスクを減らすための意識づけとなる取り組み

→ 疾病管理・疾病予防の取り組み

・再検査・精密検査が必要な人への愛ある働きかけの制度の構築
・基礎的なヘルスリテラシーを向上させる研修・情報提供
(食事・睡眠・運動+積極的な休息に関すること、発症前に知っておきたい生活習慣病に関すること、
お口の衛生に関すること、メンタルケアに関すること 等々)

→ ヘルスプロモ―ション

・もっと皆の健やかさを向上させるための取り組み
・健やか度向上に役立つキャンペーンの実施
・運動・スポーツのイベント

→ 活力向上

・働く環境や働き方に配慮をしてくれるこの会社で働くことを従業員の皆さんがどう感じているかを問える段階になり指標として「仕事満足度」や「やりがい」を問うことができるようになります。

▼健康経営の取り組みの情報発信は企業の価値向上につながる

そして、どの段階であっても、健康経営推進のために、企業の中で取り組みを楽しそうに行っている様子や、どうやって推進していこうかなあ?と頭をひねっている様子に関して情報発信していくことは、企業価値向上につながることと考えます。

もっとも大切なことは、できる事から一個づつ、無理のない速度でやって行くことです。
健康経営での目に見える違いが感じられるのは3年位は掛かってしまうので、そのつもりでいることも肝心です。

では、また。今日もよい一日を♪

上村ひさみ