「人は年を取る」

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皆様、こんにちは 上村です。
今日はタイトルの「人は年を取る」この概念に寄せて、先日開催された第12回健康投資WGの中で示された資料から、健康経営を推進されたいと思っている企業の方にいくつかの情報をお届けします。

「人は年を取る」が腹落ちしていないと・・・

「人は年を取る」このことは当たり前の話のようですが、私も含め頭が知っていても腹落ちするほど理解していない部分でもあります。
私が学びを得ていた経営コンサルタントの石原明氏が、「『人は年を取る』ということを本当の意味で分かっている経営者は少ない」と言っていたことがとても印象に残っています。そう腹落ちしていないから、いつまでも自分がやれる気持ちで次世代を育てていない、また、お互い若いころから知っている従業員について、40代の頃と同じように同じことがやれると普通に思っている。ということが起こります。

『人は年を取る』ということを人がなかなか理解しないのは、脳の特性上あるとしても、それを超脱して真の意味で理解すると、今、これと言って問題がない状態の時に、その有難さを感じながらその先の準備をスムーズにし始めることができるのだと思います。が、これがなかなか難しい。

日本の労働力は「年を取っている」

先日の健康投資WGのなかで示された今の日本の状態が分かる厚労省の資料をこちらに掲載します。

令和5年度は、全年齢(6076万人)に占める60歳以上(1138万人)その割合は18.7%。
約5人に1人が60歳以上。

年齢層別労働災害発生率

60歳以上の男女別の労働災害発生率を30代と比較すると、男性は約2倍、女性は約4倍となっています。
その原因は、転倒・墜落・転落が60%に及ぼうとしています。

思いますに、「人が年を取る」を理解していないのは、経営者だけの話でなく、従業員自身もきっとそうで、今までやってきたことだからと、今までと同じ感覚で取り組むのだけれど、頭の中の自分と実際の自分の身体は同じ動きをしなくなっていて、不幸な出来事に繋がっているのではないかと思います。

日本の労働力が「年を取っている」ことで事業者が配慮すべきことが拡充している

こういう現状を受けて、第14次労働災害防止計画のなかで「事業者に取り組んでもらいたいこと」として、高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジブレンドリーライン)を踏まえた対策を以下のようにあげています。

こういう現状を受けまして、私たちは、事業者だけで取り組むのは、難しいと思われる2・3・5に関してサポートとなるプログラムを構築しました。日本は今の労働力確保のために70歳位まで働いてもらえるようにと事業主に制度を構築することを望みながら、同時に高齢労働者の特性を勘案した職場環境整備や配慮を行うことも課してきています。(事業者サイドは大変です)。が労働災害という不幸が、極力さけられるのならば、そのための準備は必要なことでしょう。そして、この分野に関しては事業者だけが頑張っても、従業員サイドが応えてくれなければ絵にかいた餅にすぎません。高齢者層だけと分けるより職場での全世代に向けた「健康経営の推進」という呼びかけのもと、リスク対策をとっていくことが得策と考えます。

是非とも、外部の力も利用しながら、体制構築と意識改革をはかって頂ければいいなと思っています。

詳しいプログラム内容については、お気軽にお問合せください。

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鹿児島健康経営アドバイザー協会(KKAK) 上村ひさみ
~ 健社来福:健やかな企業には福来る ~

◇健康経営始めたいけど、どうやっていいか分かりません
◇うちの健康経営、もう少し楽しく取り組みを進めたいけど方法が分かりません
◇次の申請はチャレンジしたいけれど、自信がありません などなど
とお感じの経営者・ご担当者の方、お気軽にお問合せください。
まずは、現状とご希望のお話をお聞かせください。
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