健康経営が進んだその先の現場から(若手スタッフ向けマネーセミナー)

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皆様、こんにちは。鹿児島健康経営アドバイザー協会の上村です。朝夕に涼しい風を感じる今週ですが、健康経営優良法人2025の申請締切直前の頃ですね。申請をお考えの皆様におかれましては、順調に作業が進んでおられることと思います。

「健康経営優良法人に認定されても特にメリットを感じない」は本当か?

今日は、「健康経営優良法人に認定されても特にメリットを感じない」と私にぼやかれる経営者の方に、届けたい記事です。「健康経営を経営戦略としてどう活かせばいいのか?」の一つの答えとして私が目の当たりにした事柄を健康経営推進のその先に広がった世界をご紹介したいと思います。まずは、その時のことが掲載された新聞記事をご紹介します。

鹿児島建設新聞 2024年10月4日より


マネーセミナー 貯蓄力考えて 豊明建設 TASかのや 
豊明建設(林正英社長)とTASかのや(落司ひとみ代表)は、9月28日、鹿屋市の豊明建設川西エンジニアリングセンターで、若手社員らを対象にマネーセミナーを開催。お金に関する知識や貯蓄力を支える考え方などを学んだ。同日は、社員ら12人が参加。FPサポートリフェフィクスの関野信一ファイナンシャルプランナーを講師に迎え、給料明細の見方や、貯蓄力を支える考え方、無用な金銭トラブルを回避するポイントなどをについて講義を受けた。林社長は「人生100年と言われる時代。生涯にわたりお金のことで失敗しないように正しい知識を学んでほしいと思い企画した。自身のライフプランを考え、有意義な人生を送って欲しい」と語った。入社1年目の萩崎駿矢さん(TASかのや)は、「今のことだけを考えるのではなく、将来を見据えたお金の使い方を考えるきっかけになった」と話した。  

さて、少しイメージしてみてください。視点を若手スタッフ側に置いて、会社がこういうセミナーを企画し参加させてくれることで、若手スタッフがどんなメッセージを受け取るかに思いを馳せてみてください。こんな感じではないでしょうか?「あなたの人生は会社にとっても、とても大切です。今の内から心身の健康だけでなく経済の健康も持ち続けて欲しい。」というあったかい思いが届いているはずです。さて、健康経営をしても何もメリットを感じないないとぼやかれる方へお尋ねですが、あなたの胸にあるスタッフへのあったかい思いを、健康経営を推進される中でスタッフの方に感じてもらえているでしょうか?そんな機会を持たれているでしょうか?

健康経営の推進は、トップメッセージからスタートします。

健康経営の推進は、トップメッセージからスタートします。ですが、最初からその言葉を全部受け取ってもらえて、深く理解されてのスタートになる保証は全くありません。ここでめげず、時折、大切なタイミングで繰り返し繰り返し届け続けてください。健康経営優良法人の認定は、その取り組みを見える化でき、発信できる材料を得られるということです。ただ、マークがあったとて、スタッフの皆さんにあったかい思いが伝わるのは稀なことだと思います。「伝える」と「伝わる」は、別の世界の実現なので、「いつも伝達しています」では、伝わるものではありません。何のために、健康経営に取り組むのか?その理由を書き出し、そう言われた時に、素直にうなづける言葉であるかをリトマス試験紙として磨いてください。 人は言われないと分からないけれど、言われたとてその言葉を信用するとは限らないものです。

トップメッセ―ジを肌ざわりがあり実体があるもので示す  

今回のセミナーは「お金の生活習慣病にかからないためのセミナー」として開催でした。このトップメッセージをスタッフの皆さんが信じるには、何か肌ざわりがあり実体があるもので示されるのが一番の早道となります。スタッフ個々人の価値感の全てに合致することを行うことは至難の業なので、あの人には役立つと思えることを何か現実的に行ってください。そして、折に触れトップメッセージを、そして時々役立つと思う事を行う。これを繰り返し繰り返し、自分たちのペースで継続して行うことが肝心です。この段階無くして、スタッフの皆さんのトップメッセージの内容を信じることはスタートしません。このように地道な道のりしか存在しないなと私は感じております。こちらの企業様方の場合は、スタッフの健康の定義に、経済的な健康も含むとお考えになることで、このセミナーの開催をチョイスされました。

任意のアンケート項目で健康経営に取り組むメリットがあります

健康経営優良法人認定の申請書の最後に実施されている企業の方に向けての任意のアンケートがあり、こんな質問が含まれております。健康経営に取り組むことでどのような効果を感じていますか?(いくつでも)
□ 1 組織の活性化
□ 2 人材の採用
□ 3 業績の向上
□ 4 企業ブランド・イメージの向上
□ 5 顧客満足度の向上
□ 6 リスクマネジメントの強化
□ 7 従業員のモチベーション、ワークエンゲージメントの向上
□ 8 従業員の生産性の向上
□ 9 従業員の健康状態の改善
□ 10 従業員の生活習慣や健康に関するリテラシーの改善・向上
□ 11 従業員間のコミュニケーションの改善・促進
□ 12 過重労働の抑制・防止/ワークライフバランスの促進
□ 13 離職の防止

携わっている企業の経営者・担当者の方は、これらにほぼ全てにチェックを入れておられました。健康経営を通して欲しい結果を定めて、それに向けてPDCAを回すことを継続する。まずはそれにお取組みくだされば、変化の糸口になります。

明日18日(金)17時が健康経営優良法人2025の申請書のアップロードの締め切りです。企業の成長に健康経営がもっともっと浸透し役立っていくことを願っています。

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鹿児島健康経営アドバイザー協会(KKAK) 上村ひさみ
~ 健社来福:健やかな企業には福来る ~

◇健康経営始めたいけど、どうやっていいか分かりません
◇うちの健康経営、もう少し楽しく取り組みを進めたいけど方法が分かりません
◇次の申請はチャレンジしたいけれど、自信がありません
◇経営課題の解決に健康経営を活用したい などなど
とお感じの経営者・ご担当者の方、お気軽にお問合せください。
まずは、現状とご希望のお話をお聞かせください。
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